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そろそろ春です。
 

ここ数日暖かいですね。ようやく春気分。
調子にのって賢治風。

さて。
再三お伝えしているように、
4月2日から、501FURNITUREは基本的に日曜日だけの営業になります。
ただ、日曜日以外の日も、事前にご連絡いただければ、
お店を開けるようにします。
ご来店の際はHPでスケジュールを確認して頂くか、
お電話でご連絡いただけると幸いです。
お手数をおかけしますがよろしくお願い致します。

オープンしてまだ間もないのに、いきなり変則的な営業をしてしまうのは、
心配な部分もありますが、これも私たちにとって必要な過程、ということで。
自分たちなりに工夫して、乗り越えていきたいなと思っています。

というわけで、3月中に終わらせるはずだったあれやこれやが、
予想的中、全然終わらず。
お店のシャッターを半分だけ開けて、血迷って賢治風のメッセージを
残して上で倉庫の整理をしちゃうほど、なんにも終わっていないこの状況。
現実逃避でブログを書いちゃうほど。マズいす。

一番の大イベント
「私がいる間に猫たちを呼び戻す」は未だ叶わず。
もうかれこれ1年になります。
こないだ実家に帰ったら思いっきり威嚇されました。
その他諸々叶わぬ夢を圭くんひとりの肩に載せないように、
東京でも仕事します。

さ、て。
東京に行ったら行ったで、怒濤です。

出演する舞台は、まだちゃんと情報がリリースされていないようですが、
5月に横浜の学校公演
6月に日暮里サニーホール
8月にあうるすぽっと
での上演を予定しています。『ドリトル先生と動物たち』再々演。
詳細はまた後日。
この稽古と平行して、
8月から10月にチェコ共和国で再び共同制作をする予定なので、
その事前の打合せや稽古がスカイプで入ってくる予定。

どっどどどどうど音たてて。
走らんばいかんですよ。
春やけね。

14:02 日々 comments(0)
2012年3月11日
長文、駄文です。
あと、あくまで私の理解、個人の感想なので、ご了承ください。

昨日、北九州芸術劇場に「3.11 あの時、あれから、演劇人は 」に行って来た。

数日前からもうテレビを見るのが嫌で、正直劇場に行くのも気が重かった。
『キル兄にゃとU子さん(きるあんにゃとゆうこさん)』という戯曲で、
福島の満塁鳥王一座(まんるいとりきんぐいちざ)の大信(おおのぶ)ペリカンさんという
作家さんが書いた作品。劇場に行くまでひとつも正しく読めなかった(笑)。

まずは『キル兄にゃとU子さん』を北九州の役者でリーティング。
U子さんを探す3人の男女の物語。
その後、ペリカンさんといわき芸術文化交流館アリオスの西村充さん、
せんだい舞台芸術復興支援センターの森忠治さんを迎えてのトークショー。

リーディングはとても素晴らしくて。
よく震災から3ヶ月後にこんな作品を作れたな、と思った。
でも私がどきんとしたのは、そのリーディングの後。
北九州の役者に、今回どのような心持ちでこの作品に臨んだかを
インタビューした時。ある女優さんが、もう初めから声をつまらせていて。
「台本をもらって、読んで、いっぱいいっぱいになってしまった。
やっぱりどこか他人事に感じていた部分があった。」
というような内容をやっとの思いでひねりだして、ぽろりと泣いてしまった。
そして、トークショーのパネリスト入場の為、役者たちが舞台袖に引っ込んで行く時、
客席から見えるか見えないかのぎりぎりのところで、先輩役者が、
軽く、やさしく、でもきびしく、彼女の腰のあたりを台本で
ぱしっ!
っとはたいた。
どきん!とした。

まったく私は、あの女優さんと同じだった。
しっかりしろ、と私もはたかれた。

ペリカンさんは
震災後、ものを書く気にはとてもなれなかった。物語の断片をコラージュすることが
精一杯だった。というのに、なんだか救われた。
その淡々とした、妙に盛り上げたりちりばめたりしない感じ。
リーディングの演出上、ト書きを読む人が、まるで演出家に見えるような舞台の配置も
含めて、稽古場難民しながら稽古していた、ペリカンさん一座を想像させた。
3月から6月の間、どんな想いで芝居を作ったか。

アリオスの西村さんは、傷ついた劇場の写真をたくさん持って来てくれた。
幸いなことに怪我人は出なかったらしいけど、
傷ついた劇場を見るのは、やっぱりつらかった。
そしてそれをきちんと修理して、次同じ地震が起きても対応できるように、
対策がとられていることに、安心したし、なんだか背筋が伸びた。
震災なんて初めてのことなのに、経験を無駄にすることなく、次に繋げている感じがして、
ここでも、しっかりしろ、とはたかれている気がした。

仙台の森さんのお話は、ちょっとつら過ぎた。
ご家族を亡くされたお話を淡々と、むしろ明るく話してくださった。
森さんのお話で、文化芸術、特に舞台芸術は時間のかかるメディア、
という言葉には少しほっとした。
とかく、なにかしなきゃ、自分ができることで、なにか役に立たなきゃ、と
この1年焦り続けたのだけど、あっさり「できるわけない」と。
すぐに効果がでたり、結果が出たり、お金が儲かったりするメディアじゃない。
多くの貴重な命が亡くなってしまったけど、
自分が生き残ったんだったら、それを大切にしたい。
生きているんだったら、優れたフィクションを、
優れた物語をひとつでも多く生み出すことが、自分の仕事。

あと、泊さんの進行がとても良かった。
優しくて。

この人たちの前で、めそめそしたり、言い訳したりしていられない。


今日は、いつものように店をあけて、仕事して、
黙祷をして、あとでちょっとアコーディオンが弾けたらいいな。

11:19 日々 comments(0)
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