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2016.01.20 Wednesday
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おともだち 去りがたいぜ宮崎、その1
2011.03.23 Wednesday
宮崎に居たのは合計で4ヶ月半。
とびとびだったこともあり、仕事もできず、日中は図書室に通い詰めた。
そこでおともだちができた。
私が宮崎にいる間にできた、数少ないおともだち。
定年退職後、本を読むのが仕事ですというマツバラさん。
おそらく私の父と同じくらいの歳だろうか。
毎日他愛もない話をした。
とにかくこの土地に知り合いがほとんどいない私は、
人と喋る、ということが楽しかった。
マツバラさんの以前住んでいた岡山の話、本の話、パンの話。。。
平和だ、なんて平和なんだ!
あれ?私、定年退職してなかったっけ?してないか!
と日々思った。
そんな宮崎とも今週末でお別れなので、お別れのご挨拶をしに図書室に行ったら。
きびだんごくれた!
これぞおともだちの証!!!
つくしの森!
春だ!
ありがためいわく
2011.03.22 Tuesday
近所を散歩していたら見事に咲き誇っていた。
青空に向かってのびのびと、たわわに。
あまりの迫力に思わず足を止めた瞬間、この桜の木が植えてあるお宅の
お隣さんのおじいさんが
「きれいじゃろー!」
と声をかけて来た。
「きれいですねえ。」
と返すと、未だにしばしばわからない高度な宮崎弁でなにかをまくしたてた後、
「こんなにきれいだとよぉ、ありがためいわくだよぉ。」
と言ったので、どうしてですかと尋ねたら。
「こんなにきれいな庭がとなりにあるとよぉ、俺の庭どんなにきれいにしても
さびしくってよぉ。」
いやそんなことないですよ、と言ったら。
「いやぁいやぁ!」
・・・その後もしばらく非常に難しい宮崎弁で何かをしばらく話して、
家の中に消えていった。
詳細はわからなかったけど、ありがためいわくと言いつつも、
おじいさんは毎日そのお隣さんの桜を愛でているらしい、
大好きらしい。
ひとんちの桜なのに、どうやら誇らしいらしい、ということだけは
よくわかった。
春のうららかな午後。
ひさしぶりに散歩をした。
灯り
2011.03.18 Friday
買い占めが問題になっている。
メディア上でも買い占める人々を責める内容のものが多い。
もちろん私もそう思う。宮崎は農業、畜産が盛んな県なので、関東程の買い占めは
起こっていない。スーパーで商品がないのは単1の乾電池くらいだ。
それでも
ついにこんな貼り紙が出た。ドラッグストアの駐車場ではトイレットペーパーを
4パックも抱えたおばさんがいた。みんな箱買いこそはしてないものの、
カップラーメンを必ず買っている。
なにをばかなことを、と思っていた。
福島出身の友人からメールが来た。
家族が避難所にいるから物資を送ってあげたい。
すぐに送れないのはわかっているけど、東京中保存食が売っていなくて困っている。
宮崎にカップラーメンや缶詰は売ってないか。
こんなこと頼んでごめんね、という友人に、かける言葉なんかなかった。
すぐさま先述のドラッグストアでカップラーメンと缶詰をしこたま買って来て送った。
段ボールに詰めながら、泣けてきた。
自己保身の為じゃなかろうが、箱買いじゃなかろうが、これも買い占めだ。
私はほんとうに無力だ。
こんな時に彼女を支え、説得する言葉すら持ち合わせていない。
この1週間、じりじりテレビとPCの前に座り続け、様々な感情に振り回されながら
得た結論。
被災地から遠く九州に居て、揺れもせず、停電もなく、何の支障もなく暮らしている。
被災者の為に何かが出来るなんて、とても言えない。
ただその悲しみに寄り添うしかできない。
できるとすれば、この気持ちを出来るだけ長く持ち続けること、
忘れないことくらいだ。
関東では計画停電の影響で、数々の公演が中止になったり、
延期したりの決断を迫られている。
そして多くの舞台が、払い戻しや振替などの対応をとりつつも、
上演を決行している。もちろん資金面での問題があることもわかるけど、
皆、一様に使命感にかられている。
長い歴史の中で、劇場始め、あらゆる芸術が押さえつけられて来た時代が
不幸だったこと、また、私たちは先頭きってそんな空気を払わなければならないこと
は重々わかっている。
だけど、劇場に灯りを灯すのは、
あともう1週間先でも遅くなかったのではないかとも思う。
使命はわかる。
だけど、まさに今、その上演をすることで消費する電力があるのなら、
それがそっくりそのまま被災地に届かなくても、灯りを消すことの方が、
被災者を暖めるんじゃないだろうか。
使命じゃ暖は取れない。
あろうことか使命を振りかざす集団なんか、論外だけど。
影響のない九州にいて、しかも吹けば飛ぶような役者看板を掲げている私が
言う資格なんかもともとないのだけど。
たったもう1週間劇場の灯りが消えたからといって、演劇はなくならない。
・・・自信はないけど、今の東京を見ていると、そう思う。
なにかみんな、焦っている。不安にかられている。
そりゃそうだ。毎日どこかが停電しているのだ。余震も毎日あるんだ。
怖いに決まっている。
平気な顔をしていても、東京もやっぱり被災地だ。
阪神淡路大震災の前と後では、世の中のムードがまるで違った。
そしてオリックスが優勝した時、野球ファンでなくても、
ほんとうに嬉しかった。
今回も3月11日の前と後では、世の中も、私の中も、
まるで違ってしまった。あともどりはできない。
今は無力でも、数ヶ月先、被災者の方々の役に立てるように、
今は静かに時を待つ。
追記
文中、配慮の足りない表現等あるかもしれません。
私も言葉足らずだったり、思いやりが足りなかったりするので、
気になった方がいらっしゃったら遠慮なくご意見ください。
3月11日のこと #prayforjapan
2011.03.14 Monday
色々書いて、考えたけど、結局何も言えないや。
とにかく一人でも多くの方が救出され、家族と再び会うことができるように。
心から祈っています。
私は、私がやれることを考えよう。
ひとつひとつを我がこととしていこう。
宮崎ではつくしが生えました。
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