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London
 

Kampaのフェスが終わってすぐ、待ちに待った、イギリス観劇の旅。
まずはロンドン。
もうあまりにたくさんの出来事がありすぎて、
そして思いもかけずたくさんの人に出逢うことが出来た。
書いているときりがないくらいなので、とりあえず見たお芝居を。


まずは体験型パフォーマンス『MONEY
廃工場みたいな場所の中に、ものすごーくお金のかかった(凝った)、セットを組んで、
シーンごとにお客さんごと移動してまわる、というお芝居。
どうやらユダヤ人の話だったらしい。
話の細かい筋などはわからなくても、このお芝居がものすごい精度で作られている
ことだけはびんびん伝わってくるくらい、濃密で、激しくて、本当にどきどきした。
ひょっとしたら私、この工場から出られないんじゃないか?
と錯覚してしまいそうだった。
いきなり、レベルがむちゃくちゃ高い!

2日目は3本だて。


朝11時から子ども向けの劇場POLKA THEATERで 『PIRATES』。
1979年にオープンして以来、子どもの為のお芝居を作り続けているという劇場。
地味ながらも子どもが確実に楽しめる安定感のあるテイストのお芝居だった。
と書きつつも、ストーリーは現実と夢の世界が交差する二重構造になっていたり、
家族の問題も描かれていたりと、大人も充分楽しめる作りになっていた。


次に行ったのは BACという劇場の『one on one festival』
一人のお客さんの為に演じる、1対1の、体験型のお芝居。
ちょうどDAMUのワークショップでやったsolo authorial performanceと
同じような内容。
すごく楽しめたし、いかにお客さんをぞっとさせるか、をやってる側も楽しむ、
という空気があって、新鮮だった。

写真がないのだけど、この後、英語手話(British sign language)のお芝居を観に行った。
日本人で現在イギリスで演劇研修をしている方を友人から紹介してもらって、
観に行った。
これまで手話をもとにした、作品は観たことがあったけど、
手話のみのお芝居は初めて。
手話を使う、ということ意外は全く他の舞台と変わらないのだけど、
やっぱり私は手話について行けず・・・。
手話だから、とか、言葉を使うから、とかじゃなくて、
そんなの関係ない舞台って、なんだろう。
今までもいくつか観たことがある。
見終わった後に、障害があるとかないとか、どうでもいいと思わせてくれるような舞台。
すごく良い役者さんで、見終わった後に、障害があるということがすごく小さなことのように思わせてくれるような舞台。その人が良い役者であることには変わりない舞台。そういう演出。
確実にある。
考え始めると、止まらなくなった。


翌日。
昼間のRegent's Parkで、これもまた衝撃的な『Macbeth』。
演出も、役者も、会場の雰囲気の持ってき方も、美術も・・・捕まえて放さない。
観客も、ロックフェスか?いや、ひょっとしてドリフ?というような異常な盛り上がり。
こんなにドライな、だけどきっちり押さえるとこ押さえたマクベスを、初めて観た。
久しぶりに言うけど、めちゃくちゃカッコよかった。

たった3日でこんなにたくさんのお芝居を、しかもハズレなし!
プランを立ててくれた上、不案内な私を連れてってくれたのは、
現在バーミンガムでアートマネジメントの研修をしているたきおさん。
途中、おいしいご飯やまさかな事件や偶然の出会いや・・・
忘れがたい数日間。本当にありがとうございました。

そしてこの後はたきおさんが住むバーミンガムへ、GO!

07:08 演劇 comments(0)
Teatrotoč
 

DAMUのワークショップが終わって一日置いて、すぐに別のワークショップが
始まったのが7月初旬。
Manipulation Workshop、人形操演のワークショップ。
午前中は、チェコの伝統的なスタイル、糸操りのマリオネットの操演の練習。
午後は演出家を迎えて10日後のフェスティバルの為に、
参加者全員で一つの作品を作ることに。
題材はピノキオ。


演出を担当してくれたドラはDAMUの卒業生で、まだ若い。私の1つ上。
だけど2人の子どもがいて、一人なんかはまだ生後半年にも満たない。
赤ちゃんを体に縛り付けて、誰よりもハードに、素早く、動く、動く。
自身でも小さいながら劇団を主宰していて、その活動はとても興味深いものがあった。
なによりそのエネルギー!
こうありたい、と思わせてくれる人だった。


舞台のセットがかなり大きいので、午後の稽古は毎日野外で。
外での稽古は集中するのも難しいけど、のどかで、幸せなことが多い。
通りすがりの人が毎日来たり。


ちょっとイベント的な、勢いで走り抜けた感は否めない出来だったけど、
3日間のフェスティバル中、6回も公演しているうちに、なかなか良い作品に仕上がって行った。


私の個人の作品として、『YODAKA』の野外バージョンも、
1回だけ上演。

野外は本当にシビア。やる側によほどの勢いと、確信がないと、
観客と、空間に呑まれてしまいそうになる。
他の出演者達を見ていると、観客の反応を上手に利用していた。
本当に、本当に得るものがたくさんあった上演だった。


フェス期間中、鬼のように猛暑だった!
日中何度も、給水車が水を撒きながら公園の中をゆっくり走って行った。
その後を、大人も子どもも、きゃっきゃと走る。
幸せな光景。
06:28 演劇 comments(0)
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